■ はじめに
以前の記事で、私の投資額が「月8,000円 → 旧つみたてNISA満額の月33,000円 → 現在の月15万円」へと増えていった経緯についてお話ししました。
月8,000円から月33,000円まで増やせた最大の要因は、家計管理です。家計簿アプリで支出を見える化し、固定費を見直し、無理のない範囲で投資資金を捻出していきました。
ただ、正直に言うと、月33,000円から月15万円へと投資額を増やせた理由は家計改善だけではありません。大きかったのは、本業で昇進し、年収が約200万円増えたことです。
今回は、家計管理を整えた先にある「本業と資産形成の関係」について、私自身の経験をもとにお話ししたいと思います。
1. 月33,000円までは家計管理の力だった
私が投資を始めた頃の積立額は、月8,000円でした。当時は「投資をしなければ」という気持ちはあったものの、家計の全体像を把握できておらず、毎月どれくらい投資に回せるのかも曖昧な状態でした。
そこで家計簿アプリを導入し、お金の流れを見える化しました。すると、自分では必要だと思っていた支出の中にも、見直せるものがたくさんあることに気付きます。
格安SIMへの変更や保険の見直しなど、固定費を中心に改善した結果、無理な節約をすることなく投資額を増やせるようになりました。その結果、旧つみたてNISAの満額である月33,000円まで積立額を引き上げることができました。
この段階では、「いかにお金を守るか」が非常に重要だったと思います。しかし、家計管理が軌道に乗ると、次第に別のことを考えるようになりました。
2. 家計管理が仕事への向き合い方を変えた
家計管理を始めて最も大きかった変化は、お金に対する考え方が変わったことです。
- 毎月積み立てたお金が増えていく
- 資産残高が少しずつ積み上がっていく
- 将来への不安が少しずつ小さくなっていく
そんな変化を実感すると、「もっと投資に回せるお金を増やしたい」と思うようになりました。
そこで改めて気付いたのです。会社員にとって最も再現性の高い資産形成の方法は、投資テクニックを磨くことではなく、本業で成果を出すことだと。投資で年数%のリターンを追い求めるより、昇進や昇給によって収入を増やす方が、資産形成への影響は圧倒的に大きいからです。
それまでは「生活のために働く」という感覚が強かったのですが、「投資の入金力を上げるために働く」という新しい目標ができました。今振り返ると、家計管理を始めたことが、本業への向き合い方まで変えたのだと思います。
3. 年収200万円アップが資産形成を加速させた
その後、仕事で経験を積み、昇進することができました。結果として、年収は約200万円増加しました。
もちろん、年収が200万円増えたからといって、そのまま200万円が自由に使えるわけではありません。税金や社会保険料も増えます。それでも家計へのインパクトは非常に大きく、投資に回せるお金は大幅に増えました。
ここで意識したのが、「生活レベルを必要以上に上げないこと」でした。
収入が増えると、「もっと高い家に住む」「車を買い替える」「外食や旅行を増やす」など、生活水準を引き上げたくなるものです。しかし、家計管理を続けていたおかげで、自分が満足できる生活水準をすでに把握できていました。
「これ以上お金を使っても、幸福度はそこまで変わらない」という感覚があったのです。そのため、昇進によって増えた収入の多くを投資へ回すことができ、投資額は月15万円へと大きく増加しました。
4. インフレ時代は収入アップも重要になる
最近は食品や日用品、電気代など、あらゆるものの価格が上がっています。以前と同じ生活をしていても、生活コストは自然と上昇していきます。つまり、「収入が変わらなければ、投資に回せるお金は少しずつ減っていく」ということです。
本業による収入アップは、投資額を増やすためだけではありません。まずはインフレによる生活コストの上昇を吸収し、今の生活水準を維持するためにも必要です。その上で余ったお金を投資へ回す。これが、これからの時代の現実的な資産形成だと思っています。
5. 「稼ぐ」「守る」「増やす」の掛け算が最強
資産形成というと、おすすめの投資信託や利回りの高い銘柄、投資タイミングに目が向きがちです。しかし、私自身の経験では、資産形成の土台はもっとシンプルです。
- ① 守る(家計管理): 支出を見える化し、無駄な支出を減らす。
- ② 稼ぐ(本業): 仕事で成果を出し、昇給や昇進につなげる。
- ③ 増やす(投資): 余剰資金を新NISAやiDeCoで長期運用する。
どれか一つだけではなく、この3つが揃うことで資産形成は加速します。特に会社員にとって最も大きな武器は、本業による収入アップです。投資リターンを0.1%改善することよりも、年収を上げる方が資産形成への影響ははるかに大きいと実感しています。
■ まとめ:会社員最大の武器は本業
もし今、「投資に回すお金がない」と感じているなら、いきなり月15万円の投資を目指す必要はありません。私自身も月8,000円からのスタートでした。
まずは家計を整え、お金の流れを把握する。そして投資を始め、お金が増えていく仕組みを体感する。その経験が、本業へのモチベーションにつながり、結果として収入アップにつながるかもしれません。
私の場合、家計管理は単なる節約術ではありませんでした。お金との向き合い方を変え、本業への意識を変え、結果として年収アップと投資額アップにつながったのです。
資産形成は投資だけで完結しません。家計管理で守りを固め、本業で稼ぐ力を伸ばし、その成果を投資へ回していく。 遠回りに見えても、この王道ルートこそが、私にとって最も再現性が高く、無理なく続けられる方法でした。
これからも「稼ぐ」「守る」「増やす」のサイクルを回しながら、一歩ずつ資産を積み上げていきたいと思います。


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