資産の95%をどう分ける?私がたどり着いた「ほったらかしポートフォリオ」の中身

会社員の資産形成戦略

■ はじめに

前回の記事では、私の現在の資産配分(アセットアロケーション)が「リスク資産95%・現金5%」という、かなり攻めたバランスになっている理由をお話ししました。

資産配分という「器」が決まったら、次に考えるのが、その中身である「ポートフォリオ」です。

現在、私の投資資産は約2,350万円。その内訳はとてもシンプルです。

  • 約8割をオルカン・S&P500などのインデックスファンド
  • 約2割を高配当・増配ETF(投資信託を含む)

今ではこの形に落ち着いていますが、最初からこうだったわけではありません。投資を始めた頃はいろいろな投資信託を買い、自分に合う投資方法を探していました。その試行錯誤を経て、「この形なら長く続けられる」と思えるポートフォリオにたどり着きました。

今回は、その理由を実体験も交えながらお話ししたいと思います。

1. アセットアロケーションとポートフォリオの違い

まず整理しておきたいのが、この2つの違いです。

アセットアロケーションは、お金全体をどの資産へ配分するかを決めること。例えば、「投資95%:現金5%」という大枠の設計です。

一方、ポートフォリオは、その95%の投資資産を何に投資するかという具体的な中身になります。

旅行に例えるなら、

  • 「予算を交通費と宿泊費にどう配分するか」がアセットアロケーション
  • 「どの新幹線に乗り、どのホテルに泊まるか」がポートフォリオ

私はまず資産配分を決め、その中身はできるだけシンプルにすることを意識しています。

2. 現在のポートフォリオ

現在の投資資産約2,350万円は、次のような構成です。

運用口座内容金額・比率
NISA・iDeCo・企業型DCオルカン(85%)・S&P500(15%)約1,900万円(約8割)
特定口座VYM・VIG・SCHD系投資信託・DGRW約455万円(約2割)

私の中では、「資産を大きく育てる役割」「将来のキャッシュフローを作る役割」を明確に分けています。

3. このポートフォリオにした3つの理由

理由①:オルカンが一番「ほったらかし」に向いていると思った

投資を始めた頃は、S&P500を中心に積み立てていました。米国企業の成長力を考えれば、とても魅力的な投資先だと思っていたからです。

しかし、投資について勉強を続ける中で、「これから先、どの国が一番成長するかは誰にも分からない」という考えになりました。それなら、世界中へ幅広く投資できるオルカンの方が、自分には合っている。そう考え、現在はオルカンを中心にしています。

もちろん、これまで積み立ててきたS&P500は売却していません。その結果が、現在の「オルカン85%・S&P500 15%」という比率です。

理由②:本業に集中したい

会社員にとって最大の資産は、「本業で収入を得続けること」です。投資の細かい画面を追うことに時間を使いすぎるより、本業に集中して収入を増やし、そのお金を淡々と投資へ回す(入金力を上げる)方が、私には合っています。

だからNISAやiDeCoではインデックスファンドを積み立てるだけ。株価を毎日チェックしなくても、自動的に資産形成が進む状態を作っています。

理由③:「売る難しさ」を経験したから

実は、高配当・増配ETFを保有している一番の理由は、自分自身の経験にあります。

投資を始めた頃は、オルカンやS&P500だけではなく、8資産均等型のバランスファンドなど、いろいろな投資信託を購入していました。その後、勉強を続ける中で方針が固まり、インデックスファンド以外の投資信託は売却することを決めました。

ところが、実際に売却ボタンを押そうとすると、思っていた以上に迷いました。

「今、本当に売っていいのだろうか」

「もう少し待った方がいいのではないか」

金額はそれほど大きくありませんでしたが、「売る」という判断には想像以上のストレスがあったのです。この経験から私は、「資産を買うことよりも、資産を売ることの方が難しい」ということに気付きました。

そして、その時にふと思ったのです。もし将来、老後やリタイアを見据えて資産を取り崩す時期に、大きな暴落が来ていたらどうだろう。資産が大きく減っている中で、本当に冷静に売却できるだろうか、と。おそらく、当時の何倍も大きなストレスになるはずです。

もちろん、資産形成の効率だけを考えれば、インデックスファンド一本でも十分です。それでも、VYMやVIG、SCHD系投資信託、DGRWのように定期的なインカムゲインを生み出す資産があれば、将来は資産を大きく取り崩さなくても、配当金を生活費の一部として活用できる可能性があります。

「資産を育てる」だけではなく、「資産に働いてもらい、定期的な収入を生み出す」という出口戦略を見据えた考え方に、強い魅力を感じるようになりました。

4. 今後のポートフォリオ

現在は、2028年に新NISAの生涯投資枠(1,800万円)を埋め切ることを一つの目標にしています。それまでは、これまで通りインデックスファンドを中心に積み立てていく予定です。

その後は、高配当・増配ETFへの投資を少しずつ増やしていきたいと考えています。将来的にFIREやセミリタイアという選択肢が見えてきたとき、資産を取り崩すだけではなく、配当金というキャッシュフローも育てておきたいからです。

もちろん、現時点で将来の形をすべて決め切っているわけではありません。2028年にNISA枠を埋め終えた時点で、その時の資産状況や働き方、市場環境を踏まえながら、その時の自分に一番合ったポートフォリオへアップデートしていきたいと思っています。

■ まとめ|「続けられること」が一番大切

投資を始めた頃の私は、「良い」と聞いた商品をいろいろ買っていました。そこから勉強を続け、自分の性格や働き方に合った投資方法を考えた結果、今のポートフォリオにたどり着きました。

  • アセットアロケーションで資産全体のバランス(攻めと守り)を決める
  • ポートフォリオで「資産を育てる役割」と「収入を生み出す役割」を分ける

投資は、効率だけを追い求めるものではありません。自分が安心して、長く続けられる仕組みを作ることも、同じくらい大切だと思っています。

これからも、自分のペースで淡々と積み上げながら、資産も、将来のキャッシュフローも育てていきたいと思っています。

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