前回の記事では、私が現在実践している「インデックス8割・高配当2割」のポートフォリオをご紹介しました。
投資する商品が決まったら、次に考えるべきなのは「どのくらいのペースで投資を続けていくか」という計画です。
私は現在、2028年までに新NISAの生涯投資枠1,800万円を埋めることを目標にしています。
そのために毎月15万円を積み立て、さらにボーナス時には年2回、それぞれ90万円を投資しています。年間では360万円のペースで新NISAへ資金を投入している計算になります。
ただ、今回お伝えしたいのは、「早く枠を埋めることが正義」という話ではありません。
本当に大切なのは、自分の人生設計に合わせて投資計画を立て、その計画を無理なく続けることです。
1.大切なのは「最速」ではなく、自分の人生から逆算した計画
SNSを見ると、「5年で満額にできない人は損をしている」「最速で埋めないと機会損失になる」といった投稿を目にすることがあります。
そんな情報を見て、「自分にはそこまで投資する余裕はない」「もう遅いのではないか」と焦ってしまう方もいるかもしれません。
確かに、投資を早く始め、早く資金を投入できれば、その分だけ運用期間が長くなり、複利の恩恵を受けやすくなるというメリットがあります。
しかし、それ以上に大切なのは、自分の家計や人生設計に合ったペースで継続できることです。
私が2028年を目標にしているのも、「最速だから」ではありません。
50代半ばを迎える頃には、働き方やキャリアの選択肢を今より広げられる状態になっていたいと考えています。
その時点で新NISAの1,800万円がすべて運用されていれば、「老後資金の土台はできている」という安心感を持ちながら、その後の人生を考えられると思っています。
だから逆算すると、私にとって2028年というタイミングがちょうど良かったのです。
もちろん、これはあくまで私の場合です。
10年かけて埋めるのが最適な人もいれば、15年かけてゆっくり積み立てた方が無理なく続けられる人もいます。
大切なのは、誰かのペースではなく、自分の人生から逆算して決めた計画であることです。
2.計画通りにいかなくてもいい。「やめないこと」が一番強い
どれだけ綿密な計画を立てても、人生は思い通りにはいきません。
転職、住宅購入、病気、親の介護、子どもの教育費など、予想していなかった出来事は誰にでも起こります。
もちろん、市場も同じです。大きな暴落はこれからも何度もやってくるでしょう。
今は年間360万円を投資できていても、数年後には毎月5万円しか積み立てられない時期が来るかもしれません。
でも、それでいいのです。
投資で一番もったいないのは、計画が崩れることではありません。
「もう無理だ」と資産形成そのものをやめてしまうことです。
私自身、38歳で資産形成を始めた頃は、毎月8,000円の積立からのスタートでした。
家計を見直し、お金の流れを仕組み化し、昇進によって収入も増えた結果、現在は年間360万円を新NISAへ投資できるようになりました。
だからこそ、「最初から年間300万円以上投資できる人」と比べても意味はないと実感しています。
派手さはなくても、自分にできる範囲で市場に残り続けること。
それこそが、長期投資では最も強い戦略だと思っています。
3.比べる相手はSNSではなく、過去の自分
資産形成を続けていると、「資産5,000万円達成!」「新NISAを最速で満額!」といった投稿が目に入ることがあります。
そうした情報を見ていると、自分だけが遅れているような気持ちになってしまうこともあるかもしれません。
でも、本当に比べるべき相手は他人ではありません。
比べるべきは、過去の自分です。
私自身、38歳の頃は貯金もほとんどなく、将来への漠然とした不安を抱えているだけでした。
それが今では、家計を管理し、毎月自動で投資が続く仕組みを作り、自分なりの投資計画を立てられるようになりました。
あの頃の自分から見れば、それだけでも十分すぎるほど前進しています。
他人と比較すると、投資は「焦り」と「劣等感」のゲームになってしまいます。
一方で、過去の自分と比べれば、「去年より投資額が少し増えた」「家計が改善した」「投資を続けられている」という成長に目を向けることができます。
資産形成は短距離走ではありません。
だからこそ、昨日までの自分より一歩でも前に進めているなら、それで十分だと思っています。
4.2028年に新NISAを埋めた、その先の景色
私にとって、新NISAを1,800万円まで埋めることはゴールではありません。
むしろ、そこからが次のステージの始まりだと考えています。
新NISAの生涯投資枠を埋め終えた後は、その資産は長期で運用を続けながら、これまで新NISAへ投資していた年間360万円を特定口座での運用へ回していく予定です。
具体的には、高配当・増配ETFへの投資を少しずつ増やし、将来の配当収入という新たな収入源を育てていきたいと考えています。
現在はVIGを中心に投資していますが、目標の口数に到達したらVYM、その後はDGRWへと投資対象を広げていく計画です。
これは、「資産を大きく育てるフェーズ」から、「資産がお金を生み出してくれるフェーズ」へ移行するためのロードマップでもあります。
もちろん、この計画がすべての人にとって正解というわけではありません。
新NISAを埋めた後は、旅行や趣味にお金を使う人もいれば、住宅購入や子どもの教育費に備える人もいるでしょう。
大切なのは、「新NISAを埋めること」ではなく、その先にどんな人生を送りたいのかまで考えておくことです。
そうした未来を思い描けるようになると、毎月の積立も単なる作業ではなく、自分の理想の暮らしへ近づくための一歩だと感じられるようになります。
■まとめ|あなたにとっての正解は、あなた自身が決める
新NISAを何年で埋めるかに、絶対の正解はありません。
大切なのは、SNSで見かける誰かのペースではなく、自分自身の人生から逆算して計画を立てることです。
- 将来の目標から逆算して投資計画を立てる
- 計画どおりにいかなくても柔軟に見直す
- 他人ではなく、過去の自分と比べる
- 何よりも「やめずに続ける」ことを最優先にする
私は2028年までに新NISAを埋めることを目標にしていますが、それは私自身の人生から逆算して決めた計画です。
あなたには、あなたに合ったペースがあります。
焦る必要はありません。
一歩ずつでも前に進み続ければ、資産形成はきっとあなたの人生を支える大きな力になります。
あなたは、何年後までに新NISAをどんな状態にしていたいでしょうか。
その答えは、SNSの中ではなく、あなた自身の人生の中にあるはずです。



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