株価急落でパニックにならないために。知っておくべき「暴落との付き合い方」

会社員の資産形成戦略

はじめに

前回の記事では、「新NISAの枠を何年で埋めるかというスピードよりも、自分の人生から逆算した計画を持ち、やめずに継続することのほうが、資産形成でははるかに大切」というお話をしました。

とはいえ、頭では「長期投資は継続が大切」と理解していても、実際に株価が大きく下落し、自分の資産が数十万円、あるいは数百万円減っていく画面を見ると、不安になるのはごく自然なことです。

投資を始めたばかりの人が必ず一度は経験する壁。それが「暴落」です。

私自身も、投資を始めた頃は株価が大きく下がるたびに「このまま戻らなかったらどうしよう」と考えたことがありました。

しかし、長期投資について学び、自分なりの投資方針が固まってからは、暴落に対する見え方が大きく変わりました。

今回は、もし明日大きな暴落が起きたとしても、必要以上に慌てず、淡々と投資を続けるための考え方についてお話しします。


1.暴落時こそ思い出したい「長期投資の目的」

暴落への向き合い方を考える前に、まず確認したいことがあります。

それは、

「私たちは何のために投資をしているのか」

ということです。

私たちの目的は、毎日の株価を見て一喜一憂することではありません。

短期間で大儲けを狙うことでもありません。

長期投資の目的は、未来の自分の「選択肢」と「自由」を増やし、人生をより豊かにすることです。

私の場合であれば、

  • 50代半ばには働き方を自分で選べる状態を作ること

を目標にしています。

目指しているのは、1年後の利益ではなく、10年後、20年後の自分を支える資産です。

目的地が明確になっていれば、数週間や数か月の株価の動きで投資方針を変える必要はありません。


2.過去の歴史が教えてくれる「暴落は乗り越えられる」

それでも、

「もし株価が戻らなかったらどうしよう」

という不安は残るかもしれません。

そこで支えになるのが、過去の歴史です。

世界株式や米国株式の代表的なインデックスは、

  • ITバブル崩壊
  • リーマンショック
  • コロナショック

など、多くの暴落を経験してきました。

当時は、

「世界経済は終わった」

「もう株価は戻らない」

という声も数多く聞かれました。

しかし、長い目で振り返ると、そのたびに世界経済は成長を続け、株価も過去最高値を更新してきました。

もちろん将来も必ず同じになるとは言えません。

それでも、世界全体へ分散したインデックス投資を長期間続けた場合、過去のデータでは元本割れの可能性は大きく低下してきたことが知られています。

この歴史を知っているだけでも、暴落への見方は大きく変わります。


3.積立投資なら暴落は「安く買える期間」

暴落は誰にとっても気持ちの良いものではありません。

資産が減れば、不安になるのは当然です。

しかし、積立投資を続けている人にとっては、もう一つの見方があります。

それは、

「同じ金額でより多く買える期間」

ということです。

積立投資(ドル・コスト平均法)は、毎月一定額を購入する仕組みです。

株価が高いときは少なく買い、株価が安いときは自然と多くの口数を買うことになります。

普段買いたいと思っている商品が30%オフになっていたら、多くの人は嬉しいと感じるでしょう。

株式市場も、それと似ています。

もちろん、暴落している最中は精神的に楽ではありません。

ですが、将来も積立を続ける予定なのであれば、その期間に買った口数は、将来株価が回復したときの大きな力になります。

私自身、2028年までに新NISAの生涯投資枠1,800万円を埋める計画で投資を続けています。

だからこそ、積立期間中の暴落は「今だけ安く買える期間」と考えるようにしています。

そして、暴落がいつ来るかは誰にも分かりません。

来月かもしれませんし、5年後かもしれません。

だから私は、「暴落を待って投資する」のではなく、毎月淡々と積み立てるという方法を選んでいます。


4.暴落時にやること・やらないこと

暴落時は、事前にルールを決めておくことが大切です。

やってはいけないこと

狼狽売りです。

恐怖に負けて資産を売却してしまうと、含み損を確定させるだけでなく、その後の回復局面で得られたはずの利益まで手放してしまう可能性があります。

長期投資で最も避けたいのは、一時的な感情で投資方針を変えてしまうことです。

やること① 積立を止めない

自動積立を設定しているなら、それだけで十分です。

暴落しても、これまで決めたルールを変えずに積立を続けることが、長期投資では最も大切だと考えています。

やること② 資産画面を見過ぎない

私は相場が大きく荒れているときほど、証券口座を何度も開かないよう意識しています。

評価額を何回見ても株価は変わりません。

自動積立が続いているなら、自分が今やるべきことは終わっています。

あとは市場に任せるだけです。

やること③ SNSやニュースから少し距離を置く

暴落が始まると、SNSやニュースでは不安をあおる情報が一気に増えます。

「世界経済が終わる」

「まだまだ下がる」

そんな言葉を見るたびに、不安はどんどん大きくなります。

本当に必要な情報以外は少し距離を置くことも、立派なリスク管理だと思っています。


5.浮いた時間は「本業」と「今を楽しむこと」に使う

投資は仕組み化してしまえば、毎日やることはほとんどありません。

市場の動きを気にし続けるより、その時間を本業や趣味、大切な人との時間に使ったほうが、人生全体ではずっと価値があります。

40代会社員にとって、一番大切なのは安定した収入です。

本業で成果を出せば収入も増え、結果として投資に回せるお金も増えていきます。

私自身、月8,000円の積立から始まり、旧つみたてNISAを満額積み立て、今では毎月15万円以上を投資できるようになりました。

資産形成が加速した一番の理由は、株価を予想したことではありません。

家計を整え、本業に力を入れ、入金力を高め続けてきたことです。

だからこそ、投資は仕組みに任せ、自分自身の人生を充実させることに時間を使いたいと思っています。


まとめ|暴落は「投資方針」が試される瞬間

投資を続けていれば、これから先も何度か大きな暴落を経験するでしょう。

しかし、私たちには大きな支えがあります。

  • 未来の自由と選択肢を広げるという明確な目的
  • 長期で積み立てるという投資方針
  • 過去の歴史が示してきた世界経済の成長
  • 暴落時ほど多くの口数を買える積立投資の仕組み

この土台があるからこそ、目先の株価に振り回される必要はありません。

暴落は長期投資をやめる理由ではなく、自分の投資方針を信じられるかが試される瞬間です。

他人の資産額や毎日の株価ではなく、自分が決めたルールに目を向けましょう。

焦らず、慌てず、そして上機嫌に。

未来の自分のために、一緒に淡々と積み立てを続けていきましょう。

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